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今年はウィリアム・モリスの当たり年?展覧会を見に行こう!

ウィリアム・モリスは、ヴィクトリア女王時代(1830〜1901)の後期に活躍した、今でいうマルチアーティストです。
2019年は、「ウィリアム・モリスと英国の壁紙」(巡回終了)、「ラファエル前派の軌跡 ?ターナー、ラスキンからロセッティ、バーン=ジョーンズ、モリスまで」(久留米美術館、あべのハルカス美術館に巡回)、「ある編集者のユートピア」(世田谷美術館、6月23日まで)という、ウィリアム・モリスに関する3つの展覧会が開催されます。

ウィリアム・モリスに関して、あまり知らない方も、こちらの記事を事前に読めば、展覧会をより楽しめるかもしれません。

ウィリアム・モリスってどんな人?

ウィリアム・モリスは、1834年生まれ。
もともと聖職者を目指して、オックスフォード大学に進学したのですが、ラファエル前派・特にダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの作品に影響を受け、同じく聖職者を目指していたエドワード・バーン=ジョーンズと共に、ロセッティたちが結成したラファエル前派の第2期メンバーとなります。

オックスフォード・ユニオン図書館には、ロセッティ、モリス、バーン=ジョーンズらが当時手がけた壁画、モリスによる天井や梁の装飾が今も残されています。
モリスとロセッティですが、私生活では、妻のジェーン・バーデンがロセッティの恋人(?)でもあったという複雑な関係でもありました。

詩人、テキスタイル、家具、ブックデザイナーなど、多方面にわたって活躍したモリス。
モリス・マーシャル・フォークナー商会(後にモリス商会(MORRIS & Co.)となる)では、自然をモチーフにし、素材を活かしたデザイン家具を生み出します。

古建築物保護協会を設立したり、社会主義の活動家としても活躍したりしました。
晩年にはケルムスコット・プレス(印刷所)の設立も行い、1896年に亡くなりました。

ラファエル前派って何?

ラファエル前派は、ラファエロの前の時代に回帰した作品を制作しよう、とロセッティ、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ウィリアム・ホルマン・ハントが結成した絵画グループです。
ラファエル前派の支持者であった批評家ジョン・ラスキンの「自然に忠実であれ」という思想に基づき、風景と人物を描く時には、野外でモデルにポーズをとってもらい、絵画を制作したそう。

ラファエル前派のメンバーは、宗教や文学などをテーマに、物語性のあるドラマチックな作品を多く生み出しました。特に有名な作品は、ミレイ作の「オフィーリア」です。
「オフィーリア」に関しては、絵に描かれたようにモデル(エリザベス・シダル、後のロセッティの妻)が川に浮かぶことはなかったのですが、衣装を着たまま風呂に長時間使っていたため、風邪をひき、モデルの父に賠償金を払わなければならなくなったそうです。

その後、方向性の違いなどからミレイやハントと別れたロセッティは、モリスやバーン=ジョーンズと知り合い、ラファエル前派第2期を再始動しました。

アーツ・アンド・クラフツ運動とは?

アーツ・アンド・クラフツ(美術と工芸)運動は、機械化による大量生産で、あまり質の良くない装飾過多のものがあふれたことに対する反発から、ジョン・ラスキンとウィリアム・モリスが中心に行った、職人技回帰の芸術運動です。
1860年〜1910年にかけて行われたこの運動では、画一的でなく素朴な美しさを持つ、機能的で日常使いしやすいインテリアが生み出されました。

イギリスから始まったアーツ・アンド・クラフツ運動がきっかけで、フランス語圏ではアールヌーヴォー、ドイツ語圏ではユーゲント・シュティールという芸術運動も生まれます。
また、アーツ・アンド・クラフツ運動の時代には、今まであまり重要視されていなかった壁紙が、家具と同じくらいインテリアとして重要な位置を占めるようになりました。

ウィリアム・モリスの代表作

植物や生き物をデザインした作品を多く残したモリス。
最も有名な作品と言えるのは、いちごと鳥がデザインされた壁紙「いちご泥棒」かもしれません。
モリス商会でデザインされた壁紙は、現在でもサンダーソン社の1ブランドとして販売されています。

他に、モリス商会のデザイナーであったフィリップ・ウェッブ作とされるサセックスチェアも有名です。
フィリップ・ウェッブは、モリスが新婚時代に暮らしたレッド・ハウスやモリスの墓の設計者としても知られています。
わたしが初めてウィリアム・モリスの作品に触れたのは、過去に開催された展覧会で、壁紙や家具を見た時でした。

しかし、モリスを身近に感じるようになったのは、2年位前に、動画配信サイトでBBC制作のドラマ「SEXとアートと美しき男たち」
(原題:Desperate Romantics)を見てからです。

この作品はラファエル前派をテーマにしたドラマで、モリスは後半にしか登場しないのですが、どのようにロセッティと知り合ったのかがいきいきと描かれていました。
現在、動画配信サイトでは配信されていないようなのですが、機会があったら、見ていただくと、よりモリスのことを理解できるんじゃないかな、と思います。