本場ヨーロッパより直接買い付けした福岡のイギリスアンティーク家具専門店Perla
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彫刻に見る 西洋アンティークの変遷

素晴らしい彫刻が施されたアンティーク家具は、芸術品とみなすことができるのではないでしょうか。
装飾性を高めるため、家具に彫刻を施すことは何世紀にもわたって行われてきました。
アンティーク家具の彫刻の種類はワンパターンではなく、さまざまな種類が存在します。彫刻モチーフの種類により、アンティーク家具が制作された年代がわかることも。

例えば、貝殻モチーフの装飾はイギリスの初期ジョージ王朝時代によく使用されました。
ジョージ王朝時代といえば、生前から後継者問題に悩まされたアン女王の次の時代です。
ステュアート朝最後の女王が王座を退くと、ドイツ生まれのゲオルク・ルートヴィヒが名前をジョージ1世に変えてイギリスの王座につきました。

ジョージ1世の即位からジョージ4世が逝去するまで約100年以上ありますが、その期間に生まれた建築や工芸様式をジョージアン様式と呼びます。
そのため、貝殻モチーフの彫刻が施された家具は、ジョージアン様式のアンティーク家具として認識されています。

しかし、ジョージアン様式といっても古典様式とロココ様式、新古典主義などに分類でき、それぞれに特徴が異なるものです。
初期ジョージアン様式が生まれた初期ジョージ王朝時代には、アン女王時代のバロック様式の家具が引き続き主流となっていました。
もちろん、古代ローマの建築スタイルを取り入れて誕生したパラディアン様式の家具も制作されましたが、ほとんど普及することはありませんでした。

じつはジョージ王朝時代以前のイギリスは、ヨーロッパのほかの国々に比べると芸術や文化面で遅れをとっていたといえるでしょう。
ジョージ1世の時代に入ってからようやく、イギリスの建築物やインテリア、家具などが世界的に見て大きな発展を見せるようになります。
その背景として、外国人で英語が苦手だったジョージ1世への国民の忠誠心を盛り立て、当時対立していたフランスよりも素晴らしい建築・工芸様式を築く必要があったことが理由として挙げられるでしょう。

ただし、ジョージ1世はインテリアや様式にこだわる性質ではなかったようで、王の好みを反映したデザインが生まれることは特にありませんでした。
そのため、王の名が冠された様式ではなくデザインが様式名になっていきました。
興味深いことに、ジョージ王朝時代になると部屋の用途やそこに置かれる家具が固定されるようになったのだとか。

例えば、日中に使用される居間のモーニングルームや客間であるドローイングルームなど、部屋ごとにどのような目的で使用されるのかが明確にされるようになりました。
それ以前の時代は、必要に応じて家具を移動させて使用し、部屋の用途や雰囲気に関係なく家具がデザインされることも多かったようです。
しかし、それぞれの部屋の役割が定められるようになると、それに合わせて家具もデザインされるようになりました。

貝殻モチーフが家具の彫刻によく使用されたこの時代には、西インド諸島から高級な木材であるマホガニーが家具材として輸入されるようになりました。
イギリスのアンティーク家具がお好きなら、上品なマホガニー材のアンティーク家具をお部屋に置くことに憧れているという方もいらっしゃるでしょう。
軽くて丈夫なマホガニーですが、加工しやすいという特徴があります。
そのため、マホガニー材の家具がイギリスで人気となり、繊細かつ装飾性の高い彫刻が家具に施されるようになっていきました。

また、イギリスで家具の需要が伸びたのもジョージ王朝時代です。
産業革命が起こり中産階級層が増えたことで、自宅のインテリアや家具に凝る人々が一気に増加しました。
マホガニー材のアンティーク家具に施された彫刻を見るとき、そんな時代背景に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。