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チッペンデール様式 イギリスの代表的な椅子

椅子の背に繊細なリボンの彫刻が施されたリボンバックチェアは、イギリスのアンティーク家具を代表するアイテムの一つです。
エレガントで気品溢れるデザインなのに華美すぎず、凛とした存在感を放つリボンバックチェアは、イギリス人家具師のトーマス・チッペンデールによってデザインされました。

現在に至るまで多くのアンティーク家具愛好家を虜にしている、トーマス・チッペンデールとはいったいどのような人物だったのでしょうか?
1718年6月、トーマス・チッペンデールはウェスト・ヨークシャー州のオトレーで生まれました。
ジョン・チッペンデールと彼の最初の妻であるメアリーの間に誕生したトーマス・チッペンデールは、中等教育学校の「プリンス・ヘンリーズ・グラマー・スクール」に入学します。

トーマス・チッペンデールは、ロンドンに移動する前にヨーク出身のリチャード・ウッドのもとで家具作りの修業をしたといわれています。
しかし、彼の父親であるジョン・チッペンデールは木工業を生業にしていましたから、トーマス・チッペンデールの持つ木工細工や彫刻に関する知識、家具を作る基礎知識は父親から教わったものと考えられるでしょう。

1748年5月、トーマス・チッペンデールはキャサリン・レッドショーと結婚し、翌年にはロンドンのコベントガーデンに家を借ります。
1752年にはいったんロンドンを離れてサマセットコートに引っ越したチッペンデール一家でしたが、2年後には再びロンドンに戻りました。

トーマス・チッペンデールは、ロンドンで主にキャビネットを作る職人として働いていました。
そうして1754年には、キャビネット職人として初めて自らの家具デザインを紹介した本「The Gentleman and Cabinet Maker's Director」を出版します。
この本の出版をきっかけに、トーマス・チッペンデールの名は瞬く間にイギリス中に知れ渡るようになりました。

彼が考案したデザイン本は飛ぶように売れ、翌年には増刷されるほどの人気を博します。「The Gentleman and Cabinet Maker's Director」の初版発行から8年後の1762年には、増訂版が発行されました。
トーマス・チッペンデールの本は、現在でいうカタログのような役割を果たしました。

現在でも通用する素晴らしいデザインはもちろんのこと、彼の自己プロデュース能力の高さには目を見張るものがあります。
実際、個性的で優雅なトーマス・チッペンデールのデザインに魅了された貴族たちから、あらゆるインテリアデザインの仕事が彼の元に舞い込むようになります。

トーマス・チッペンデールは単なるキャビネット職人としてだけではなく、インテリアデザイナーとして家具から壁紙、テキスタイルに至るまで、インテリアデザイン全般を請け負うようになります。
ときには、部屋や家をまるごとトータルコーディネートするといった大掛かりな仕事にも携わりました。

かつて家具様式は、当時の王様の名前が冠されるのが普通でした。
しかし、トーマス・チッペンデールが活躍した、18世紀中頃のイギリスで制作された家具は「チッペンデール様式」と呼ばれるようになります。
「チッペンデール様式」にはロココ様式をメインに、クイーン・アン・ゴシック・中国・新古典主義の5つの様式に細かく分類できます。

優れた家具デザインを残したトーマス・チッペンデールでしたが、もはや彼自身が職人として家具制作そのものに携わることはありませんでした。
1766年には事業を息子に引き継いだトーマス・チッペンデールは、1779年に結核が原因となり61歳でこの世を去りました。
トーマス・チッペンデールがデザインした家具は、現在アンティーク家具として高い人気を誇っています。
しかし、イギリスを中心にヨーロッパやアメリカでも人気となった「チッペンデール様式」はたくさんのレプリカが作られましたから、アンティーク家具を購入する際には十分注意するようにしましょう。