本場ヨーロッパより直接買い付けした福岡のイギリスアンティーク家具専門店Perla
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ヨーロッパ貴族の晩餐と食器の歴史

ヨーロッパの貴族の晩餐と言えば、エレガントなドレスに身を包んだ貴族たちが、豪勢な料理を囲む・・・
そんな情景をイメージしますよね。そんな豪華な宴会の場を盛り上げていたのは、もちろん料理だけではありません。
その料理を載せる、もしくは口に運ぶための煌びやかな食器たちも、ヨーロッパの貴族にとってはその富を誇示するツールの一つだったのです。

しかし、実はヨーロッパでは長い間食事が手づかみで行われていたこと、ご存じですか?

煌びやかなヨーロッパ貴族の晩餐文化

貴族の食事と言えば、華やかである一方で、たくさんのマナーや礼儀作法がある印象ですよね。
彼らにとって晩餐は単なる食事の場ではなく、権力を誇示するための重要な社交場という面も併せ持っていました。
一言で礼儀作法と言っても、それは長らく、時代や地域によって大きく異なっていました。
近世以降、ヨーロッパ諸王国の間で婚姻が繰り返されたことで、地域ごとの文化が混ざり合い、現代の我々が思い浮かべるような貴族の食卓が形成されていきました。

ヨーロッパの食器の歴史

手づかみの食事

私たちがヨーロッパの貴族の食卓をイメージするとき、それは優雅な調度品と、豪華な料理、数えきれないほどの食器を携えたテーブルが浮かびますよね。
しかし実は、ヨーロッパの貴族は長い間手づかみで食事を行っていたのです。
特に南欧以外では、なんと16世紀ころまではスープ類はスプーンを用い、肉類は切り分けられたものを手づかみで食べるという習慣を持っていました。

16世紀後半に記されたイエズス会宣教師ルイス・フロイスの『日欧文化比較』では、「日本人が棒状のもので食事しているのに対し、ヨーロッパでは手づかみで食事をしている」という内容の記録を残しています。

ナイフは給仕用

ナイフの歴史は古く、その起源は石から作られた物は2500万年前、銅製の物は約1万年前、青銅製のナイフは5千年前までさかのぼります。
ナイフは文明の発達に大きな役割を果たしていたとともに、調理用、戦闘用としての機能ももっていました。
現代ではヨーロッパのコース料理などで用いられるナイフには通常使用の順番がこまかく定められていて、食材に合わせて様々な大きさ、仕様となっていますが、並列されるスプーンやフォークと同様の繊細な装飾がほどこされているのが一般的です。

ただし、これらが食事をする当事者の机に提供されるようになったのは近世以降で、それまでは肉を給仕するための専門の役職を得た家臣が決められた作法に則って肉を切り分け、配膳するというスタイルをとっていました。

フォークの浸透

フォークは11世紀ごろにビザンツ帝国からイタリアに伝わり、イタリアでは14世紀ごろにはすでに広く使用されていました。
フランスでは、1553年、ヴァロワ朝アンリ2世に嫁いだイタリア・メディチ家出身のカトリーヌ・ド・メディシスがフォークを伝えたことで、フォークの使用が広まったと言われています。
ただし、18世紀後半ごろでも、地域によってはまだフォークの使用はそこまで一般的ではなかったようです。

ナポリ王フェルナンド4世がスパゲティを食べる際、手づかみのパスタを上から垂らして口で受けるという今では信じられない方法で食べていたと言われています。
その食事方法の醜さを改善するため、それまで料理の分配用としてのみ使用していたフォークを改良し、食器として応用する文化が浸透しました。それまではフォークは先が長く、現在のように四歯ではなく、三歯のものが使用されていました。

イギリスで一般にフォークの使用が浸透したのはなんと、18世紀になってからだったと言われています。

意外と知らないヨーロッパの食卓文化

豪華なイメージのヨーロッパの貴族が、手づかみで食事をしていたなんて、少し驚きですよね。
しかし、その後フォークやナイフの使用が普及されると、それらの種類は瞬く間に増え、華麗な装飾を携えたものや、銀食器などの煌びやかな文化が花開きます。
意外な歴史を辿ってきたヨーロッパの食器文化を知ると、フォークやナイフを使うのが少し楽しくなりますね。