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フランスの様式(ルイ13世から16世まで)について

様式はその時代の流行リやモードのことで、時代の王の名前で呼ばれます。
フランスでは王の名前の様式が生まれたのがルイ13世と言われていますが、残念ながらこの時代の家具で現在まで残っているものはとても少ない状態です。

その理由は350年以上も古いものであることはもちろん、この頃の様式の特徴は椅子でもベッドでも木部を見せないで布で包んでしまうことでした。
布貼りの家具は残りにくいのです。この時代の中でも最も見られるのはテーブルで、脚の部分はボールを積み重ねたようなデザインが特徴的です。

後のルイ14世はヴェルサイユ宮殿を建てたことで知られています。
「太陽の王」と呼ばれるだけあり、圧倒的な威厳さや高貴さが際立った特徴です。
この時代の家具は実用性や快適さは無視されています。

一般家庭でまずルイ14世紀の様式を見ることはありません。
公的機関ばかりにルイ14世の特徴が見られるのもやはり権力の象徴に合っていると言えましょう。

ルイ14世

Louis XIV

1715年、ルイ14世の死後にルイ15世が即位しますが、この時わずか5歳。
補佐としてオルレアン公フィリップが摂政を務めた時代をレジャンス(Regence)と言います。
過渡期にふさわしく、ルイ14世の重厚さや力強さを残しながらもエレガント性を感じることができ、家具や食器は男女問わず受け入れやすい、品の良さを感じられます。
建築で言えば、窓の上部に曲線が現れるなどの細部に変化が見られるようになります。

その後、ルイ15世の治世は1774年まで続きますが、特に前半期は華やかで曲線の多い優美なものが多く、前の14世の様式の反動でもあるかのように見受けられます。
同じヴェルサイユ宮殿の敷地内に建てられたプチ、トリアノン宮は外への権威の誇示よりも内に向かっての安らぎを与えてくれます。
この時代の頃からどこのお城にも家具を備え付けるようになったために、今日に伝わる数も急激に増えます。
特にFauteuil bergere(安楽椅子)はとても掛け心地がよく、アットホームな快適さを好むルイ15世にあっていました。

この時代、椅子などに使われる布のモチーフは中国趣味がもてはやされましたがルイ16世の時代は幾何学模様へと移ります。
ルイ15世の時代でもう一つ特徴的なのはギリシャ、ローマの古代様式などは取り入れずに純粋に時代の好みでまとめられていたことで、建築や家具、ともに見分けやすくなっていることです。

また、愛妾ポンパドール夫人による芸術方面への影響は大きく、特にセーブル焼きと言われる陶器、軽やかな装飾や貝殻風のモチーフが特徴の宮廷サロンから生まれた様式をロココと呼び、現在でも親しまれています。
1776年に即位したルイ16世は1789年のフランス革命により処刑されてしまう悲劇な王として知られています。

ルイ15世様式と比べ、優腕な曲線美から知的な直線美へ、女性的な甘美さから理性的な透明さへ、暖色からさっぱりとした寒色系へ…といった特徴が見られます。
この時代はまた、ポンペイでの遺跡の発掘が進んだことにより古代趣味が復活しました。
古代趣味は特に建築に多くみられ、ギリシャ神殿を思わせる三角屋根を窓に付けたりバルコニーの手すりを古代デザインの模した石造りなどに現れています。

様式はそれぞれの時代の支配者や支配階級の趣味、イメージを基に築き上げられた “顔”のようなもの。
一見、整った街並みのパリもちょっと意識して眺めてみると、中世から現代まで様々な異なるいくつものスタイルがあり、一軒一軒が違って見えてくると思います。
遠い昔の線や点、雰囲気が街のどこかしこでひっそりと生きてるのは、様式の流れの中で繰り広げられてきたフランス文化そのものという印象を受けますね。