本場ヨーロッパより直接買い付けした福岡のイギリスアンティーク家具専門店Perla
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ディレクトワール(Directoire)とナポレオン1世様式の時代について

現在でもあちらこちらにナポレオンの余韻を感じるフランスですが、1789年にルイ16世が退位し、ナポレンが皇帝に即位する1804年までの短い間のことをディレクトワール(Directoire)、総裁政府時代と言います。 ディレクトワールの時代は「レジャンス」と同様、過渡期であり、建築やインテリアに及ぼす影響力は小さなものでした。

ルイ16世の頃から既に見られた直線的で装飾性の少ないデザインがさらに簡素化されていきます。
興味深いのはこれまでのように、王、皇帝、時代の支配者の好みが強く投影された様式と違い、ルイ16世は処刑されても、その文化は処刑者たちによって受け継がれたことです。
よほどの目がないとルイ16世とディレクトワールの様式の見分けは難しいとされていますが、装飾はより簡素になり優雅さの代わりに鋭さが目立って感じられます。
この時代に見られる椅子はフォートイユ(Fauteuil)という肘掛け椅子、マスキーズ(Marquise)という2人掛けの長椅子、フォートイユ・ベルジエール(Fauteuil bergere)という安楽椅子などがあります。

西洋アンティーク家具の時代について1

写真の安楽椅子はディレクトワール様式のもの。
直線的なデザインや布のブルーなどはすべて16世好みですが、背もたれの四角いカットや筋彫りのない木部は男性的ですっきりしたものになっていきます。
その後1804年よりナポレオンの第一帝政が開始、様式もナポレオン1世様式(またはアンピール様式という)に変遷していきます。
この様式の特徴は一言でいうと武人趣味。 直線的でシンメトリー、重厚感に溢れ、同じ直線でもルイ16世風の優腕な直線とはかけ離れています。

軍人ナポレオンの憧れはかつてのローマ帝国。徹底したアンティーク好みで古代ローマ、エジプトからの影響を強く受けました。
勝利のモチーフである月桂樹は英雄のシンボルとして特に好んだほか、エジプト遠征を記念するエキゾチックなエジプト趣味も見られます。
建築においては円柱、武張った重量感を貴重にしながらも外壁の塗料に色を薄く使ったため、不思議な軽やかさ、芝居の大道具のような印象をもたせます。

フランス 凱旋門

古代ローマの様式を模したエトワール凱旋門。
1805年にアウステルリッツ(現チェコ共和国)の戦い(オーストリア・ロシア連合軍との戦い)での勝利記念に作られたもの。
ナポレオンの手腕の凄さが伝説的になった戦いでした。

インテリアの面から見てもナポレオン様式は大砲などからとったデザインや兵営テントを思わせるもの、ミリタリーカラーである黄色と緑があげられます。
淡い中間色を好んだ16世とは対照的ですね。
家具に使われるマホガニー材はダークな色調なものが好まれ、この頃から木部はペンキを塗らず、木そのものの美しさ強調するようになっていきます。

また、コモード(commode)と呼ばれる整理ダンスの脚はこの時代以降消えていき、重心が低くなっていきます。

西洋アンティーク家具の時代について2

リ・ド・ルポ(Lit de repos)と呼ばれる昼寝用のベッド。
これはアンピール時代の代表的な家具で、兵営での仮眠に使うようなイメージがあります。

ナポレオン

ナポレオンの肖像画です。
ライオンの装飾やゴージャスな家具から成功者独特の華やかさと趣向がうかがえます。
ディレクトワール様式やナポレオン1世様式のアンティーク家具はやはり男性に人気があります。

書斎のアクセントに家具をひとつ置くだけでも格調高い魅力的なインテリア空間になりそうですね。
先代のルイ15世様式、ルイ16世様式、ナポレオン1世様式は3大様式と呼ばれ、これ以降の様式の流れはあいまいになっていきます。

さらに詳しくは『イギリスのシルバー銀器』をご覧下さい。