素敵なステンドグラスの入ったドアや、しっかりしつつも気取らない感じのドアなどたいへん魅力のあるアンティークドア。
既にたくさんの歴史とストーリーを持ったドアの存在感は大きく、重厚でとても頼もしい感じがします。
しかし、せっかくお店で素敵なものに出会っても、どこにどう取り付けたらいいのか、同時にインテリア、エクステリアのリフォームもしたほうがいいのか、さっぱりわからなくてつい尻込みしてしまう、という方もいらっしゃると思います。
ドアは開け閉めに使う、大変実用性のあるもの。メンテナンスなども心配ですよね。
アンティークドアは主にイギリスからの輸入が多く、通常の日本の住宅で使われているドアとサイズが異なるため、調整が必要になってきます。
新築に取り入れる場合は先にドアを選んでから周囲を合わせていくのをお勧めします。
ドアの使用場所は?玄関ドア、リビング、トイレ--- 外部に接するドアか室内ドアか、などはっきり決めましょう。
また片開き、片引き、親子ドア、観音開き、聞き違い、様々な使用法があります。お手持ちのアンティーク・ステンドグラスを使いドアを造形してくれる会社もあります。
いろんな使い道がありそうですね。
日本のドアと違い、本物の木を使っているドアは室内用でも玄関用でも重みがあります。
木の風合いをそのまま生かしたものや、ペイントされたもの、美しいステンドグラスがはめ込まれたものがあります。アイアンのドア、アーチ型のもの…etc.
ドアの塗料の剥がれた感じや自然についた傷もお洒落に見えますね。
ドアが付いている周りの額縁のこと、新築やリフォームの場合大工さんがドアの大きさに合わせて作ります。
アンティークのドアに木枠がセットのものがありますが、ほとんどの場合、現場での調整が必要、ドアに合わせてドア枠を作ってもらいます。
回すタイプのドアノブやハンドルタイプがあります。ノブは手をかけて回すところを言います。
ラッチの中に入れてドアノブを動かした時にラッチが動くようにする棒。
ラッチの厚さによって使えるドアの厚みが変わってきます。
ドアノブとドアを固定させる台の部分。
アンティークのドアの場合、もともとあった座金が外されて、穴だけ空いているものが多いです。
その場合、ついていた座金よりも大きいものを選ばないようにしましょう。(跡が見えてしまうので)
ドアとドア枠をつなぐ金具。もともとアンティークドアに付いていることもありますが、使えなくなっている場合もあります。
ドア枠の中につけます。
ラッチが中で固定し、ドアがロックされます。
日本での一般的なドアノブの高さは85から90cmといわれています。
アンティークドアのノブの位置が高かったり低かったりします。
取り外し、ついていた部分を埋木などして新しく座金を取り付けるようにします。
南フランス 街の一角にて
室内ドアですと壁や廊下、玄関ドアはアプローチやゲート、門塀などとしっくり馴染むように心がけましょう。
部分的にリフォームする際は特にちぐはぐな感じにならないように、常にトータルコーディネート意識しながら手を加えていきましょう。
ドアの雰囲気に合わせて、手作りの木製のフェンスをシャビーにしたり、瓦、古レンガ、タイル、アイアン、など素材を統一、または組み合わせたり。小さなところはDIYで挑戦されるのもおすすめです。
いかがでしたか?
アンティークドアを一枚暮らしに取り入れるだけで、たくさんのアイデアが生まれてきます。
初めての方は、まずはドアノブやドアハンドルなど小さいところからプチリフォームしても良いかと思います。
暮らしながら気に入ったアイテムを少しずつ揃えていくと、いっそう愛着が沸くものです。
時間をかけて味わいのあるとっておきのお家を作りましょう。
アンティークドアのある暮らしを♪に続いては『英国アンティーク家具豆知識』をご覧下さい。