本場ヨーロッパより直接買い付けした福岡のイギリスアンティーク家具専門店Perla
ホーム
0
カテゴリー
コンテンツ
カート
ユーザー
絞り込む
カテゴリー
コンテンツ
  • ホーム
  • ステンドグラスの歩みについて

ステンドグラスの歩みについて

ステンドグラスとは、ガラスに色を付けたり模様を施したりした窓のことをいいます。
その歴史は日本ではまだ100年程度ですが、西洋ではなんと1500年以上も前から続いている伝統です。
もともとはフランスの芸術品として広まったステンドグラスですが、日本ではアメリカ経由のアールヌーヴォーやアールデコの様式が多く見受けられます。
日本人にはあまり理解が深いとはいえない、ステンドグラスの現在までの歴史について振り返ってみましょう。

9世紀

世界初のステンドグラスは9世紀につくられたと推定されています。
ステンドグラスはフランス人のステンドグラス研究家ジャン・ラフォンによって、「色板ガラスに絵付けが施され、その絵付けが焼成され鉛の桟によってつなげられているもの」と定義されており、ドイツの発掘で出土されたキリストの頭部と考えられるガラス片が9世紀につくられたものだといわれています。

10-11世紀

この時代にはフランス・ヴィッサンブールのサン・ピエール・エ・サン・ポール教会から破損していないキリストの頭部のガラスが出てきており、これが破損していない状態のものでは最古のステンドグラスだといわれています。

12世紀

12世紀にはパリ郊外、サン・ドゥニ大修道院長シュジェールによりゴシック時代のステンドグラスの制作が始まりました。
制作物としては、シャルトル大聖堂西正面、サン・ジュリアン大聖堂、ポワティエ大聖堂、ヴァンドームなどがあります。

13世紀

13世紀の前半はステンドグラスの最盛期で、現代にも残る有名なゴシック様式のステンドグラスが多くつくられました。
フランスではブールジュ、ノートルダム、サント・チャペル、イギリスではカンタベリー、スペインではレオン大聖堂など、華やかな装飾でスケールの大きな作品が多くつくられていたのが特徴的です。

14世紀

シルバーステインと呼ばれる、現在でもガラスの絵付けに使用される技法が生まれたのが14世紀です。
この技法により、ガラスへの塗布・焼成によって黄金色の輝きを出すことが可能となりました。

15世紀

15世紀ではゴシック様式の建築物が発展し、複雑な曲線、細かな装飾などデザイン面で大きく発展しました。
油絵の影響でステンドグラスに写実的な傾向が強くなったのはこの時代です。

16世紀

16世紀はシルバーステインの技術や被せガラスの使用により、鉛の線に左右されないような作品が増えてきた時代です。
黄金色が天使の金髪に使用されたり、金から発色される紅色が頬に使われるようになりました。

17世紀

17世紀には描写的な絵付けが発展し、様々な絵付けを見ることができる時代になりました。
しかし写実的な絵付けが結果的にステンドグラス特有の透明性の美しさを低下させることにもつながってしまい、史上最悪の時代と呼ばれるようになってしまいました。

アンティークステンドグラスの歩み

18世紀

17世から18世紀にかけては「破壊の時代」ともいわれ、市民革命や宗教改革によりステンドグラスの破壊行為がたくさん行われました。
子供が石投げ遊びをする際の的とされていたという事実もあります。
まさにステンドグラス不毛の時代で、ゴシック様式のリバイバルが起こりつつあったものの、新鮮な作品は生み出されませんでした。

19世紀

17-18世紀のステンドグラス史上最悪の時代を乗り越え、19世紀にはついにステンドグラス復興の時代といえるようになりました。
プロスペル・メリメによって、フランスの歴史的記念建築物研究所が発足します。
そして建築家のヴィオレ・ル・デュック などにより、大聖堂の修復が始まったのです。
ガラスの質も向上し、アール・ヌーヴォーなどの多様なスタイルに影響を受け始めた時代でもあります。

20世紀

20世紀には新たなステンドグラスの時代が到来します。
個人住宅や公共の建物などにもステンドグラスが取り入れられるようになり、より身近な存在となりました。
個性的な画家の原画を基にしたステンドグラスや、建築物との新たな調和を考えられるなど、「芸術作品」としてのステンドグラスが主役となり始めます。
日本でステンドグラスが広がり始めたのもこの頃からです。

まとめ

ステンドグラスの歴史を知ることで、また違った目線でステンドグラスを楽しめるようになります。
不毛の時代を乗り越えて、今では次々と新たな技術も生まれています。
しかしすべては長い歴史があってこそのものなので、ステンドグラスを楽しむにはまずは歴史を知ることが大切なことだといえるでしょう。

アンティーク情報『ステンドグラスの歩み』に 続いては、『西洋における銀製品の歩み』をご覧下さい。