本場ヨーロッパより直接買い付けした福岡のイギリスアンティーク家具専門店Perla
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アンティーク&お紅茶好きが愛してやまないティーセット10選

17世紀にヨーロッパ諸国へともたらされた紅茶と茶器。
輸入元の中国の意匠を組んだものや、イギリス・フランス諸国独自の手法が取り入れられたものなど、陶磁器の作品が数多く作られた時代。
そんな時代のアンティークを生んだのは、“名窯(めいよう)”と呼ばれる各地の工房でした。

今回は、ヨーロッパにおいて名窯と名高い各工房をご紹介していきたいと思います。
アンティーク食器がお好きな方なら、思わず笑顔になってしまう名前が登場するかもしれませんね。

王室御用達(ロイヤルワラント)の風格

『ロイヤルクラウンダービー』

まずはイギリスの王室御用達として名高いブランド、ロイヤルクラウンダービーからご紹介していきます。
1750年頃から創業した最も古い工房の一つで、イギリスにおいて唯一“ロイヤル”の称号と“クラウン”の名を一度に冠することを許されたブランド。
その作風は栄華を極めたイギリス王室に相応しく華麗で、美しいの一言に尽きます。

高品質なボーンチャイナ(骨灰磁器)を数多く生み出したことでも有名なこの工房は、現在も数多くの人々に愛される食器を作り続けているのです。
親しみやすい値段を目指す王室御用達

『ロイヤルアルバート』

1896年に創業したこの会社は、創業者が大変なイギリス王室好きだったために“アルバート”と命名されました(ヴィクトリア女王の夫と、孫のお名前がアルバートなのです)。
一般の人間でも買い求めやすいリーズナブルな価格設定を行うことで有名で、“ロイヤル”の称号に恥じない高品質の食器を現在も作り続けています。

近年ですと、世界的に有名なモデルの“ミランダ・カー”とのコラボレーション作品がフェミニンで愛らしく、話題になりましたね。
ロンドンの都市化にも大きく貢献した。

『ロイヤルドルトン』

1815年の創業後、2代目のヘンリー・ドルトンが行った洗面台などの衛生用品の製品化により大成功を収めた工房です。
陶磁器業界では初となる“ナイト”の称号を賜ったことでも有名で、その作風はロンドンの都市を象徴するかのような都会的で独創的なデザインが多い印象。

現代の生活に取り入れやすいデザインが人気を呼ぶブランドです。
イギリス4大名窯の一角

『スポード』

1770年に創業し、当時その製法が未完成とされていたボーンチャイナを完成させた偉大な工房です。
代表作には“ブルーイタリアン”などが挙げられ、その白と青との色合いが見る者を惹き付けます。

伊万里焼(日本の有名な磁器)風の食器も数多く作成しており、和洋が混在した独特の美しさはティータイムを豊かに彩ってくれそうです。
ミントンブルーの鮮やかさに圧倒される。

『ミントン』

1793年に創業したミントンは、2005年にブランドが廃止されたため、今やその姿を見ることも難しくなりつつあるアンティークブランドです。
ターコイズ(トルコ石)を彷彿とさせる青色と金彩の組み合わせは非常に豪華で、鮮やかな花柄と組み合わせれば愛らしくも写る、まさに貴婦人向けのティーセットと言えるでしょう。

ブルー・ヌーボーの美しさに見惚れる。

『セーヴル』

ここからはおしゃれなイメージが強いフランスの名窯です。
セーヴルは、こと色の扱いにおいては右に出る者がいないほどの才能に恵まれていました。
ヴァンセンヌにあった窯をセーヴルへと移したことで始まったこの工房では数々の色鮮やかな食器が作られましたが、フランス革命時に窯が破壊されるという悲劇に見舞われています。

先述した色の扱いの最たる所以は、“ブルー・ヌーボー”と呼ばれる色ムラのない艶のある青色。そして細やかな金彩です。
吸い込まれそうな色、と形容して良いほど、その美しさに見惚れてしまいます。
パリのレストランで数多く使用されている。

『リモージュ』

リモージュ磁器は現在も生産が続けられている磁器であり、その総称です(工房が複数存在しています)。
初期のリモージュは微かな黄色味のある白地が特徴的でした。
そこから透明感のある美しい磁器に変容させたのはフランソワ・アリュオーという人物の努力の賜物で、この人物の行う独特な絵付け、そして他の職人達の立体装飾などの際立った美しさが人気を博します。

アンティークを収集する人たちの間では、この初期の黄色味のあるリモージュ焼きの方が人気なんだとか。
伝統を尊重しつつ革新的な発想を忘れない。

『ジアン』

ジアンは1821年に創業した工房で、今なお活躍し続けるフランスのテーブルウェアブランド。
どこか牧歌的で可愛らしい、温かみのあるデザインが特徴的で、華美というよりかは家庭的な印象を受ける作品が多いように思います。

家庭菜園で取れたブルーベリーなんかをお茶菓子にして、ジアンのティーセットと食器であたたかなティータイムを過ごす。
なんて豊かな生活でしょうか……個人的に憧れてしまいますね。
日本人に親しみやすいデザインが多い。

『マイセン』

ここからはドイツの名窯。マイセンは西洋アンティークのティーセットでは最も有名なブランドです。
何せヨーロッパで初めて磁器製造に成功した工房なので、知名度も作品の質も最高峰と言われているんですよ。

そんなマイセンのティーセットは、中国風や日本風など、当時のヨーロッパで人気だった輸入品の影響を存分に受けており、特に貝の形と言われるスカラップシェイプのティーカップは、日本人にも親しみやすいデザインとなっています。
当時の窯場に多大な影響をもたらした。

『ニュンフェンブルグ』

ニュン“フン”ブルグだったり、“ニン”フェンブル“ク”だったりと日本では表記ゆれの多い地名です。
同時に日本で流通することは少ないレア物でもあります。
ティーセットにおいては、カップとソーサーが十二角形の珍しい形をしていることで有名であり、その独特なフォルムは他の名窯には見られないものとして人気を集めています。

数多くの名窯から生まれたアンティーク食器。

今回ご紹介したブランドの特徴は、ほんの一例です。
筆者としてはアイルランドのベリークなども好みなのですが、ここでは到底語り尽くせない数の窯がありますので、残りはアンティーク好きな皆様の知的探究心におまかせ致します。

同一のブランドから出されたアンティーク食器でも、その時代に使えた技術と流行によって、作風に大きな違いがあったりします。
そのアンティークの作者にしか出せない味もまた、作品ひとつひとつで異なるのです。

手作業で丁寧に作られた物ならではの味わい方を追究すると、アンティーク収集もより楽しさを見出せるようになるのかもしれませんね。