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なぜ北欧家具は 世界中で愛されるようになったのか

前回、
19世紀のイギリスでは、

「手仕事を守りたい」

と考えた人たちがいた、
という話を書きました。

そして20世紀に入ると、
その感覚は、
少し違う形で北欧にも繋がっていきます。


北欧は、

とにかく冬が長い


北欧の国々は、
冬がかなり長い。

日照時間も短く、
家の中で過ごす時間が多い地域です。

だから北欧では昔から、

「家の居心地」

そのものが、
かなり重要だった。

暗い冬を、
どう快適に過ごすか。

これは単なるインテリアではなく、
生活そのものの問題だったんですね。


「ちょうどいい豊かさ」

を目指した家具


20世紀の北欧家具って、
かなり独特です。

シンプルだけど冷たすぎない。

機能的だけど、
ちゃんと木の温かさがある。

これは、
イギリスの重厚家具とも、
モダニズムの無機質さとも、
少し違う方向でした。

大量生産は受け入れる。

でも、
人間らしさは失わない。

そんなバランス感覚が、
北欧デザインにはあったんですね。


実は、

日本とも少し感覚が近い


北欧家具って、
日本の家にもかなり馴染みます。

それは、
単にサイズ感だけではありません。

木。
自然光。
余白。

そういう感覚が、
日本の美意識と少し近いんですね。

実際、
20世紀の北欧デザインは、
日本の民芸運動なんかとも
比較されることがあります。

“派手ではない豊かさ”

みたいな感覚。

だから北欧家具って、
世界中で流行しても、
どこか長く愛され続けているのかもしれません。


家具って、

その国の気候や価値観がかなり出る

英国の重厚家具。

北欧の軽やかな木製家具。

どちらも、
単なるデザインではなく、

  • 気候
  • 暮らし
  • 豊かさの感覚

みたいなものが、
かなり反映されています。

だから古い家具を見ていると、
その国の人たちが、
どんな空間で暮らしていたのかまで、
少し想像できる気がします。


そして面白いのは、
こうした“暮らしに寄り添う家具”とは逆に、
20世紀には、
「未来そのもの」を表現しようとした家具も現れていくことです。

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