アンティークとブロカントの違いについて — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ
先日の記事に引き続き、
アンティークブロカント
の違いを掘り下げてみようと思います。
  





フランス語でブロカント、という言葉をご存知でしょうか?
フリーマーケットのようにカジュアルに見学できる“蚤の市”のことを
フランスではブロカントと呼んでいます。
実際のところアンティークとどう違うのでしょうか?





“蚤の市”に実際に足を運んだことがある方は
イメージしやすいかと思いますが、
実に色んな種類の中古雑貨が所狭しに並んでいます。





「ガラクタ?」と思わせるようなものから
「許可なしに触れるな」という雰囲気を漂わせているものもあり、
ピンからきりまでごちゃごちゃした印象があります。





また、売り手が素人や子供、というブロカントもあります。





ブロカントを中古雑貨全般、とする一方、
アンティークは骨董品として評価がされており、
一応その作品が作られて100年以上経っているものを指します。





特に良い銘柄で状態が良いと「鑑定書」が付き、
それも含めて売買の基準にされます。
有名な骨董品や知られた画家の絵、
オールドと呼ばれるヴァイオリン銘器なども立派なアンティークです。





希少価値が高く需要が多いと、オークションなどで
異常なほどの価格で落札されることもあり、
こうなると素人が実物を見て価値を見極めるのは
とても難しい世界になります。





ところで、アンティークとブロカント
売主の方は何か違うのでしょうか?





国によって資格の有無の必要性は随分違うのですが、
一見ブロカント風の構えのお店でも
「アンティーク」免許を持った人がほとんど。





免許があると商品に対しての「鑑定」をつけることができ、
値付けの判断がより正確になりますし、
さらに専門的な分野を扱う「アンティーク」店に卸す際の信用にもなります。





ヨーロッパでは親の職業を引き継いで
アンティークの専門家になったというケースが多いです。





親の仕事を見ながら育ったとはいえ、
骨董品の扱いは大変デリケート。





修復や修理の技術習得のための訓練を受け、
歴史など幅広い教養や知識を深めるために専門学校で学んだりしています。





とくに名門の学校はフランス、パリにある
エコール・ルーブル(Ecole du Louvre)





歴史や修復について3年間じっくり学ぶことができるほか、夏のみ、夜間クラス、教養クラス、など一般向けのクラスも充実しています。
アンティーク家具
こちらは家具専門のアンティーク屋さん。
3代目のオーナー自ら家具の修理やメンテナンスを行っています。





きちんとメンテナンスされ価値の高いものばかりを集めた骨董品はサロンとか展覧会と呼ばれる形で数日間にわたって開催されます。





よく見かけるのは大きな展示場やお城、家などを貸切って行うもの。
特にお城や家の場合、開催日の前日には
ヴェルニサージュ(Vernissage)と呼ばれる、
招待客向けの特別会を行います。





Vernissageの本来の意味はニス塗りのことで、
作品完成の直前に家具や陶器、油絵などにうわ薬をかけること。
つまり開催日の前日に総仕上げのニス塗りを行う、
という意味から由来したといわれています。





Vernissageではシャンパンなど
アルコールの入った飲み物や軽食でもてなされ、
音楽の生演奏が入ることもあり華やかな雰囲気になります。





お客さんもシックなスーツで来られる方が多く、
売主にとっても大切な時間。





何しろ売買のほとんどが、
このヴェルニサージュで決まると言っても過言ではありません。





他に、大きめのサロンや展覧会などでは
入場料を取るところがほとんどで(2000円前後)、
買い手がわかりやすいようにカタログ(説明付き)が用意されています。





カタログの番号と実際の骨董品(にも番号が付いている)
を照らし合わせながら会場を進んで行く、といった具合になります。





ブロカントで散歩がてら
自分の気に入った掘り出し物を探しに行くのも楽しいですし、
ちょっとかしこまってサロンに行き、
希少価値のある骨董品を見て歩くだけでも目の保養になりますね。





アンティークブロカントも、
物が大切に受け継がれてきたという歴史や古さに趣を感じます。





そしてそれを私たち世代が受け継いで使用することでより家具が生き延び、
次世代への橋渡しになるという役割もあるのです。





こう言った形で受け継がれてきたアンティークやブロカントの品々が
日本に渡り、私たちの生活に馴染んでいくというのは
なんとも感慨深いものがあります。





最近できたテレビや冷蔵庫などと、
100年以上も前にできた家具たちが
同じ空間に肩を並べているのは
よくよく考えるとすごく不思議で
とても素敵なことだと思います。





時を超え、海を越え、はるばるやってきた品々ですから、
大事に大事に使っていきたいものですね。
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