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イギリスアンティーク家具豆知識
今回はイギリスのアンティーク家具に関する豆知識を。





世界各国にアンティーク・ヴィンテージ家具は存在しています。
当店で扱っているイギリス・フランス・
ベルギー・オランダ、だけでなく
アメリカ、中国、北欧
そして日本にも・・・。
 





西洋のアンティーク家具は
日本でも根強い人気がありますが、
その中でもイギリスのアンティーク家具は
日本の住宅にも馴染みやすいことから
特に人気のある家具です。





そんなイギリスアンティーク家具には
どのような歴史があり、
家具としてどのような特徴があるのか
を詳しくご紹介いたします。





~アンティークの基準と現代家具との違い~





アンティーク家具の基準は、
一般的には100年以上経過しているものを言われます。





しかしこれは貿易上の
関税についての定義が基となっている話であり、
歴史をさかのぼると
本物のアンティーク家具とは
1500年代半ばから1900年代初期にかけて
作られた家具のことを指します。





ただ、現代の一般家庭に出回っているような
アンティーク家具の多くは、
19201940年前後に作られた
16世紀~20世紀初頭までの
様々なデザインをミックスさせた家具であり、
「エレクティクススタイル」
と呼ばれる家具であることがほとんどです。





イギリスアンティーク家具を展示する美術館などでも、
1920年前後に作られた家具を
アンティーク家具という括りにしており、
本物のアンティーク家具と呼ばれるものは
なかなか一般家庭でお目にかかることは難しいでしょう。






~塗装について~





アンティーク家具のわかりやすい特徴のひとつに、
塗装の違いが挙げられます。





アンティーク家具はフレンチポリッシュ
という天然塗装なのに対し、
現代家具のほとんどは
ウレタン塗装という人工樹脂で塗装されています。





最初は見分けることが難しいかもしれませんが、
多くの家具に触れることで
その手触りなどから
明らかな違いがわかってくることでしょう。





~アンティーク家具の材質~





イギリスアンティーク家具の材質は、
オーク材、ウォールナット、マホガニー
3種類をメインに使用されています。





ダーク系の色の家具は
オーク材で作られていることが多く、
日本の住宅に置いても違和感なく馴染むことが特徴的です。





特に昔ながらの日本建築の家であるほど、
日本の家具かのようによく馴染みます。





ウォールナットやマホガニーを使用して作られた家具は、
赤茶色で高級感もあり、
西洋の家具らしさが強く感じられます。





イギリスが裕福な国となった18世紀に、
当時の流行に合わせた家具として
ウォールナットやマホガニーを使用した家具が
多く作られることになりました。





このことからも、
やはり高級感を意識して作られていた
家具であることがわかります。





~修理について~





アンティーク家具では
経年劣化は避けられません。
しかし現代家具のように
壊れたら買い替えるという
使い捨て前提で作られているわけではなく、
修理して再生することを前提に作られているため、
無茶な使い方をしない限り
修理すれば長く使用することが可能です。
(現代家具と比較にならないくらい、
明らかに作るのに手間がかかっているので
簡単に捨てようと思わないとは
思うのですが。)





むしろ修理を繰り返していくことで
アンティーク家具としての味が深まり、
魅力が増していくという考え方もできるでしょう。





日本でもイギリスアンティーク家具の修理を行っているお店は
いくつもあるので安心して使用できます。





~取り扱いの注意点やメンテナンス~





イギリスアンティーク家具の取扱いには
いくつか注意点があります。





一般的な家具と同じく直射日光はよくないので、
なるべくカーテンを引くなどして
直射日光は避けるようにしましょう。





エアコンの風などもよくないので、
風が直接当たる位置には置かないことをおすすめします。





熱や水分にも強くないため、
テーブルで食事をするときは
テーブルクロスやランチョンマットを使用しましょう。





メンテナンス面では、
12ヵ月に一度はワックスがけを行い、
普段はなるべく乾拭きをするようにしてください。





どうしても水拭きしたいときには、
布巾を硬く絞り、
拭いた後はすぐに乾拭きをして
水分をとるようにすることで
塗装を長持ちさせることにつながります。





~まとめ~

アンティーク家具は
長く使えば使うほどその魅力を増していくものなので、
メンテナンスや修理はマメに行うようにしましょう。
と言っても、必要以上に神経質にならずとも
当たり前に物を大切にする心があれば
十分に楽しめるものだと思います。





ペットを飼うほどの労力は
もちろんかかりません。





イメージで言うと、
簡単な観葉植物などを育てるくらいの
手間はかかると思います。





ただ、そのひと手間が
楽しいんですよね。





イギリスアンティーク家具は
日本の住宅との相性も良いので、
アンティーク家具に興味のある人には
是非所有してもらいたい家具です。
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