木材について~ウォールナット編~ — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ
木材について~ウォールナット編~

前回に引き続き、

アンティークショップで目にする機会の多い木材について

少しお話させていただきます。

今回は、ウォールナットについて。

(カタカナ表記だとウォルナットとも。)

和名で「クルミ」といえば、
皆様にも親しみやすいものではないでしょうか。

 
 エクステンションダイニングテーブルtb2016


木質は重硬で衝撃に強く、強度と粘りがあり、

狂いが少なく加工性や着色性も良いという特性を持ちます。

落ち着いた色合いと重厚な木目から、高級家具材に用いられてきました。

その需要の高さから持続的な伐採が行われた結果、
資源が枯渇ぎみであり、現代ではクルミ材は高級木材となっています。
 
 

アンティーク家具にとってのウォールナットについて

1700年前後のヨーロッパ市場では
イギリスデザインやウォールナット種の製品が大きな人気を博し、
ヨーロッパ家具の歴史では「ウォールナットの時代」
と呼ばれるほど持て囃されました。

このウォールナット材は杢目が美しく、
突板で使用されることが多いです。

 

突板とは
突板とは薄くスライスした木材を

表面に貼っている物のことを指します。

現代であれば安価で粗悪な木材を良く見せるために
外側だけ良いものをという意味で突板を使用することが多く、

良い印象を持たれていない方も多くいらっしゃるかと思います。

ですが、アンティーク家具では
ウォールナットの芯材にウォールナットの突板を
用いた物なんかもあり、

そのこだわりぶりに仰天することがあります。

つまり、当時は美しさを求めて行き着いたのが
「突板」

だったりするわけです。

アンティーク家具店を巡っているかたなら
以下の写真のような中心点から点対照に杢目が広がっている物を
目にしたことがあるかもしれません。
 
¥99,800 (in tax)

ライティングビューローdk9m

なんだかロールシャッハテストのような模様ですよね。(笑)
 
こちらはクォータリングと呼ばれる手法で、
一つの木材から木目が美しい箇所を4枚薄くスライスして

点対称に張ったものです。

こういった手法がよく用いられるくらい美しい模様
がウォールナット材の特徴という事ですね。

コーナーキャビネットcb32K

¥108,680 (in tax)
コーナーキャビネットcb32k

突板のお話をしたついでに無垢材のことも

軽くふれておきます。

木材における無垢材とは、

何も加工していないそのままの「木」のこと表しています。

森林などから丸太を切って、住宅建材や家具などに使用するために四角や板状に製材したものが無垢材です。

ホールスタンドn2sok

¥148,500 (in tax)
ホールスタンドn2sok

無垢材の欠点として

板が反りやすいという面もあるのですが、

100年近くも受け継がれてきたアンティーク家具では
そういった欠点を補うように

創意工夫されてきたものばかりです。

このあたりの事を詳しく書くとあまりに長くなりすぎるため

今回はここら辺までにしておきます。

ご興味のある方は、当店HPトップ右上の
検索バーに「ウォールナット」といれて検索してみて下さい。

※もちろん他の樹種でも検索できますので、
樹種の違いを是非楽しんでみて下さい。

とにかくわかりやすく美しい杢目で
木材の知識がなくとも、老若男女が楽しめる
そんな木材ウォールナットのお話でした。
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