アンティークシルバーについて — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ
アンティークシルバーについて
イギリスと言えばアフタヌーンティーなど、
紅茶の文化を思い浮かべる方も少なくないでしょう。

今回はそのアフタヌーンティーなどで使われてきた、
銀器の歴史などについてご紹介したいと思います。

古くから銀は富の象徴だった

中国の皇帝は「食事に毒が入っていないか確認するために、
銀の食器を使っていた」という逸話が残っています。

その言葉が指す通り、和洋を問わず昔から銀は富の象徴でした。

銀器の始まりは、紀元前200年の出来事。
ローマ帝国内にて、
特権階級の人々が宴会などで食器として使用していました。

その後、ローマ帝国の滅亡により、銀食器の文化も衰退。
再び銀器が日の目を見たのは、
ルネサンス期と長い時を経てからのことでした。

その頃にはフランスやイタリアで
特定のお菓子に合わせて銀食器が造られたり、
フォークやスプーンといったカトラリーが出回るようになりました。

その後、17世紀に銀食器たちはイギリスに渡り、
ロココ様式あるいはヴィクトリアン様式の
華やかな銀食器が作られるようになりました。

この頃には銀食器は特権階級だけでなく、
一般の人々も手を出せるようになりました。


イギリスの紅茶文化を支えた銀食器

紅茶は17世紀に入ってから、
オランダを仲介に中国からイギリスに伝わりました。

その後、18世紀になると、
紅茶がイギリスの貴族たちの間で流行し始めます。

そしてイギリスで本格的に「アフタヌーンティー」と
呼ばれる習慣が始まったのは、19世紀半ばの出来事。

アンナ・マリアという1人の侯爵夫人が友人を招き、
たびたびティーパーティーを開いた事が始まりでした。

実は当時のイギリスでは1日2食が当たり前だったので、
午後になるとどうしても空腹になりやすい時間帯があったのです。

そのため「友人たちとお茶を飲みながらケーキを食べ、
午後のひと時をリラックスした気持ちで過ごす」という会を
設けたところ、瞬く間に貴族の社交界に広がり
習慣として根付いていったのです。

紅茶と一緒に発展を遂げた銀器

アフタヌーンティーの席で求められたもの。それは優雅さです。
上品な旋律の古典音楽、
そして何よりも紅茶やお菓子を入れる細工の美しい銀の食器。

イギリスと言えばウェッジウッドなどの
陶磁器を連想しがちですが、
銀器はどんな色や形のティーカップとも相性が良いため、
珍重されてきました。

また、優雅さを求めるため、
「友人とリラックスしながらお茶を飲む会」から
「主催者がどんな食器を使うのか、センスを競い合う会」に
変化もしていきました。

その結果、まるで競争するかのように、
次々に優美な銀器が生み出されたのです。

さらにフランス革命から逃れるために
多くの銀細工師がイギリスに渡ってきて、
それまで”刃物製造”が盛んだった街で銀細工を
作り始めたことも一役買っています。

アンティーク ティーセット
だから現在の私たちが目にするアンティークシルバーは、
主にこの頃の銀器たちを指します。

まさに紅茶が銀器の発展を助けたのです。

アンティークシルバーの種類と品質について

現在では”アンティークシルバー”と呼ばれている銀器ですが、
以下のような種類があります。

ケトルケーキバスケット
ティーカップ
茶葉の入れ物
キャディスプーン(茶葉をすくうためのスプーン)

これらは優雅さと、
ちょっとした所作も美しく見せるために
生み出されたと言われています。

また、イギリスの銀製品を語る時、
その品質の高さも忘れてはいけません。

14世紀には
「含有率が92.5%を超える物だけを純粋な銀製品とする」
という法律が定められ、
これらは”スターリングシルバー”という名前で親しまれています。

そしてその頃にはこの92.5%を超えるという
品質を保証するための刻印「ホールマーク」が押されるまで、
銀製品は出荷を許されなくなりました。

15世紀にはこれにさらなる規制がかかり、
今でも現存する当時のイギリス製の銀製品は
「いつ、誰が作ったのか」それが明確に分かるようになっています。

このような確かな品質保証により、
イギリスの銀製品は高い品質を保ってきたのです。

美しく優雅で、なおかつ確かな品質を持った
イギリス製の銀器たち。

アンティークシルバーとして、
ぜひ自宅のティータイムに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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