気分は魔法使いに名探偵?知的な印象のブリティッシュ・インテリア — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ
気分は魔法使いに名探偵?知的な印象のブリティッシュ・インテリア

かの名探偵
“シャーロック・ホームズ”
の生みの親、アーサー・コナン・ドイルは、
「自分にはホームズのような推理力はない」
としながらも2つの冤罪事件解決に貢献するなど、
非常に知的な人物であったことが
語られている有名なイギリス人作家です。

知的な人間は往々にして
人生経験が豊富なもので、
ドイルは作家の他に医師だったことも、
政治活動家だったこともあり、
またスポーツマンでもありました。

歴史上の著名人ならほとんどの人物に
当てはまることとして、
皆それぞれに才があり、
彩のある人生を歩んでいることが伺えます。

その道程に厳しい上り坂が存在していたとしても、
その生き方には強い憧れを感じずにはいられません。

そんなドイルの生きた18世紀~19世紀のイギリス。
近代化に伴い奇妙に共存した、伝統文化と発明品。

知的・硬派なイメージの中に芽生えた
技術革新による斬新なデザインは、
現代においても非常におしゃれで参考になる
インテリアテーマです。

何より、憧れの著名人が同じように
過ごしていたと思われるインテリアの室内って、
それだけでも憧れてしまいませんか?

今回は、伝統と革新の融合が映える
“ブリティッシュ・インテリア”
に迫っていきたいと思います。

『ブリティッシュ』とは?
現代インテリアにおける立ち位置

格式高さと決まり事の国・イギリス。

ブリティッシュとは、イギリス人のことや、
イギリスで話される英語などのことを指す言葉。
有り体に言ってしまうと
“イギリス風”
という意味合いの言葉です。

ファッションでは、
タータンチェック柄をアクセントに
取り入れたコーディネートが英国風で
おしゃれだと人気になり、
秋冬の定番になったりしていますよね。

伝統を重んじる生活スタイルは
日本でも憧れを抱かれることが多く、
インテリアにおいてもしばしば注目の的になります。

イギリス アンティーク家具の部屋3

そのインテリアの特徴は、
木のアンティークと、モダンな家具雑貨の共存。

産業革命を経たイギリスでは
ヴィクトリア様式の格調高く優美な家具が流行しましたが、
このブリティッシュ・インテリアは
少し男性的で、硬派な印象を抱かせるのが特徴です。

色合いは一貫して暗めで、
貴族的な華やかさよりも、
伝統と格式を重んじつつ
より機能的な生活を送ることが重要視された
当時の時代の流れを感じさせてくれます。

現代においては一般的な雇用制度の確立、
そして最新技術の誕生など、
近代化を果たした当時のイギリスの住まいを
再現するインテリアテーマですが、
現代における文明の利器との相性も良いため、
とっつきやすく人気のアンティークスタイルと言えます。

昨今、こちらもイギリスの著名作家
J・K・ローリング原作の“ハリーポッターシリーズ”
の大変な人気により、
主人公等の生活した魔法学校の寮に
憧れを抱く人も増えました。

あの寝室の雰囲気も
ブリティッシュ・インテリアならではと言えるでしょう。

イギリス アンティーク家具の部屋2

牧歌的な温かみある空間
“ブリティッシュカントリー”も必見

上記のブリティッシュ・インテリアは
都市化の進む当時のイギリスを
髣髴とさせるアンティークスタイルでしたが、
同じイギリスでも田舎風の、
のどかな田園風景を思わせるインテリアは
“ブリティッシュカントリー”
と呼ばれ、区別される傾向にあります。

こちらは上記のブリティッシュ・インテリアよりも
明るめな配色が特徴的で、装飾もシンプル。

加えて花柄の壁紙やファブリックが
用いられることも多く、
こちらは女性的なイメージが強いように思います。

エプロンを付けた母親然とした女性が、
パンを焼いている姿が想像出来そうですね。

と言っても産業革命時のイギリス、
特に発展した都市部へと集められた労働者には、
食事を作る時間など全くなかったそうです。

ここでより短時間で高カロリーを取れる食事が重宝され、
休憩時にはエネルギーとなる砂糖を入れた紅茶が
一般層にも広く親しまれるようになり、
食を楽しむという文化を放棄したのだとか。

この歴史が後のイギリスの評価
“食事が美味しくない”
に結びついてしまったのでしょうか……?

いや、でも筆者が食したイギリスの焼き菓子は
とても美味しかったですし、
一概にそんなこともない気がするのですが……?

イギリス アンティーク家具の部屋1

ともあれブリティッシュ・インテリアは
魅力いっぱい夢いっぱい

話が逸れてしまいましたが、
ブリティッシュ・インテリアには
憧れるに足る魅力が沢山詰まっています。

天才的な名探偵を生み出したドイルをはじめ、
創作上の人物であるポッター少年の通った魔法学校。

イギリス発の作品を見て、
少しでも彼等の暮らしに憧れを抱いた方は、
自宅をブリティッシュ・インテリアで
まとめてみるのも良いかもしれませんよ。


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