アンティークとヴィンテージの違い — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ
アンティークとヴィンテージの違い

アンティークとヴィンテージ。

この2つ、
なんとなく似た言葉として使われています。

実際、
アンティークショップでも、
ヴィンテージショップでも、
「古い物」を扱っていることが多い。

でも、
この2つには、
少し違う空気があります。


一般的には「100年」が境界線

アンティークは、
前回書いたように、

「製造から100年以上経過した物」

という基準が有名です。

一方でヴィンテージは、
そこまで明確な定義がありません。

一般的には、
20〜99年程度の物を指すことが多い。

つまり、

  • 100年以上 → アンティーク
  • 数十年前 → ヴィンテージ

という分け方ですね。

ただ、
実際にはそこまで綺麗に分かれません。



例えば、
1950〜70年代頃の家具。

いわゆるミッドセンチュリー家具なんかは、
ヴィンテージとして扱われることが多いです。

イームズチェア。
北欧家具。
チーク材のサイドボード。

今見てもかなり洗練されている。

むしろ、
現代の部屋に自然に馴染む物も多い。

これは、
アンティーク家具とは少し違う特徴です。


アンティークには、

「今とは違う時代」が残っている


例えば19世紀頃の英国家具って、
現代の生活とはかなり距離があります。

ガス灯。
馬車。
暖炉。
使用人文化。

家具そのものも、
かなり重厚。

現代の感覚だと、
少し過剰なくらい重たい。

でもその重さ自体に、
当時の価値観が残っているんですね。

“家の格式”
“重厚感”
“長く使うこと”

そういう感覚。

だからアンティークには、
単なる古さ以上に、
「別の時代」
そのものを感じやすい。


ヴィンテージには、

「少し前の未来」が残っている


一方で、
ヴィンテージには、
少し違う面白さがあります。

例えば1950〜60年代って、
人類が“未来”にかなり期待していた時代でした。

ジェット機。
宇宙開発。
高速道路。
家電。

生活そのものが、
どんどん新しくなっていった時代です。

だから当時の家具って、
今見てもどこか
“未来的”
なんですよね。

細い脚。
曲線。
軽やかさ。

19世紀家具の重厚感とは、
かなり対照的です。


古い物が好きなのではなく、

「時代」が面白い

結局、
アンティークとヴィンテージの違いって、
単純な年代だけではない気がします。

そこに残っている、
時代の空気。

人々が、
何に憧れていたのか。

何を豊かだと思っていたのか。

そこがかなり違う。

アンティークには、
“今とは別世界だった時代”
が残っている。

ヴィンテージには、
“少し前の未来”
みたいな感覚が残っている。

だから人は、
単に「古い物」が好きというより、

“その時代の空気”

に惹かれているのかもしれません。


そして面白いのは、
アンティーク家具の世界には、
この境界線が少し曖昧な家具も存在することです。

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