オークプラントスタンドg57 — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ

オークプラントスタンドg57

¥88,000 (in tax)
  • サイズ
  • W 30 × D 30 × H 88.5 cm
  • 型番
  • g57

【商品紹介】
オークの力強い木目と、クラシカルな装飾が印象的なプラントスタンドです。

高さ88.5cmのすっきりとした縦長のフォルムで、植物を置いたときに視線の高さを上げ、空間の中で植物をより印象的に見せてくれます。

側面にはモールディングが施され、脚部にはツイストの装飾を取り入れています。シンプルな構成の中に立体的な意匠を加えることで、植物を置いていない状態でも家具としてしっかりとした存在感があります。

天板部分はカップ状になっており、植物を安定して置きやすい形状。内部の下部には生地が張られており、細かな部分にも当時の家具らしいつくりを見ることができます。

オークならではの力強い木目も魅力のひとつ。植物を飾るための家具でありながら、木そのものの表情も楽しめる一台です。

観葉植物や鉢植えを飾るのはもちろん、花器やオブジェなどを置いてディスプレイスタンドとして使うのもおすすめです。

【コンディション】

当店にて修復・メンテナンスを行っています。
※木部の塗装は水分に弱いため、水がかからないようご注意ください。水が付着した場合は、シミの原因となりますので、すぐに乾いた布などで拭き取ってください。

商品の状態について、写真では分かりにくい部分など、詳しくお知りになりたい場合はお気軽にお問い合わせください。ご希望に応じて、追加の写真をお送りいたします。

【商品情報】

商品名:オークプラントスタンド g57
サイズ:W 30 × D 30 × H 88.5 cm
原産国、または輸入国:イギリス
推定年代:1950年代ごろ
素材:オーク
配送区分:E

送料無料キャンペーン中!! チェックアウトの際に「特別送料(0円)」をお選びください。

【家具の読み物】

なぜ昔の家具には、植物を置くための台があるのか?

アンティーク家具を見ていると、現代ではあまり見かけない用途の家具に出会うことがあります。

プラントスタンドも、そのひとつです。

植物を置く。
それだけなら、わざわざ専用の家具を作らなくてもいいように思えます。
テーブルの上に置けばいい。
床に置いてもいい。
それなのに、イギリスでは植物を置くためだけの家具が作られてきました。

なぜでしょうか。

その背景には、19世紀のイギリスで起こった、ある大きな変化があります。

イギリス人は、なぜ植物を家の中に持ち込んだのか

19世紀のイギリスでは、植物を室内で楽しむ文化が大きく広がりました。
その背景にあったのが、植物そのものに対する関心の高まりです。

大英帝国の拡大によって、世界各地から珍しい植物がイギリスへ持ち込まれるようになります。

これまでイギリスでは見ることのできなかった植物が、園芸家や植物学者の手によって紹介される。
すると、植物は単なる庭のものではなくなっていきます。

「珍しい植物を所有すること」そのものが、ひとつの趣味になっていったのです。

「植物を育てる」から「植物を見せる」へ

ここで重要なのが、植物を置くための家具です。

せっかく珍しい植物を育てても、床に直接置いてしまえば、目立ちにくい。
そこで植物を高い位置に持ち上げる。

すると、植物の姿が人の目線に近づき、部屋の中でより目立つようになります。
つまりプラントスタンドは、単純に鉢を置くための台ではありません。

植物そのものを「見せる」ための家具だったのです。

これは、絵画を壁に掛けたり、陶磁器をキャビネットの上に飾ったりするのと少し似ています。
価値のあるものを、ただ所有するだけではなく、空間の中で美しく見せる。
植物もまた、家具と一緒にインテリアを構成するものになっていったのです。

ヴィクトリア朝の室内は、植物でいっぱいだった

ヴィクトリア朝のインテリアを見ていると、植物がかなり重要な役割を果たしていたことが分かります。

当時の室内は、家具、カーテン、壁紙、陶磁器、絵画など、多くのものによって装飾されていました。
そこに植物も加わります。
特にヤシやシダなど、当時のイギリス人にとって異国的な植物は人気がありました。

植物は、単に「緑を置く」という感覚ではありません。
遠い国からやってきた珍しい植物を、自分の家の中で育て、客に見せる。
それ自体が、19世紀の豊かな暮らしを象徴するものでもあったのです。

だから、植物のための家具まで必要になった

植物が増えれば、それを置く場所も必要になります。
そこで登場するのが、プラントスタンドやフラワースタンドです。

面白いのは、こうした家具が決して簡素な台ばかりではないことです。
脚にツイストを施したり、モールディングを入れたり、木材の美しさを生かしたり。
家具そのものにも装飾が加えられています。

つまり、

植物を美しく見せるための家具そのものも、美しくなければならなかった。

ということです。

植物と家具の両方を含めて、ひとつの景色をつくる。
プラントスタンドには、そんな考え方が見えてきます。

植物と家具は、意外と相性がいい

考えてみると、植物と木製家具の組み合わせはとても自然です。
植物は生きているもの。
木も、かつては生きていたもの。
どちらも自然の中から生まれた素材です。

そして、植物の葉や枝には曲線が多い。
一方で、家具には直線的な部分が多い。

そこに植物を置くと、家具の硬質な直線の中に、葉や枝の柔らかな曲線が加わります。
今回のように脚部にツイストの装飾がある家具なら、植物の有機的な形ともよく馴染みます。
家具そのものの装飾と、植物の形が重なり合って、ひとつの景色になるのです。

そして、こちらは1950年代頃の一台

今回のプラントスタンドは、1950年代頃のもの。
植物を室内で楽しむ文化がすでに長い時間をかけて定着した時代の一台です。

19世紀のものと比べると、装飾は比較的すっきりしています。
それでも、側面のモールディングやツイストの脚部など、クラシカルな家具らしい意匠が残されています。

そして何より面白いのが、30cm四方という小さなサイズです。
大きな家具ではありませんが、高さは88.5cmあります。
そのため、植物を置いたときには鉢植えそのものをかなり高い位置まで持ち上げることができます。

床に置いた植物とは、見え方がまったく変わるでしょう。

植物を置くことで、この家具の役割が完成する。
けれど、植物を置いていない状態でも、オークの木目や脚部の装飾を見ることができる。

ここにもアンティーク家具らしい面白さがあります。

今の暮らしなら、植物だけでなくてもいい

もちろん、現在の暮らしでは「プラントスタンドだから植物を置かなければならない」と考える必要はありません。

花器を置いてもいい。
彫刻やオブジェを置いてもいい。
お気に入りの器を飾ってもいい。

高さがあるため、部屋の中で視線を集めたいものを置くのにも向いています。
そして、植物を置けば、家具そのものと植物が一緒になって空間をつくります。

かつてイギリスの人々が珍しい植物を家の中に持ち込み、それを家具の上に飾って楽しんだように、現代の暮らしでも植物と家具の組み合わせを自由に楽しむことができます。

プラントスタンドという家具は、考えてみれば少し不思議です。
植物そのものではなく、植物を美しく見せるための家具。

それだけ植物が、かつての人々の暮らしの中で「眺めるもの」「見せるもの」として大切にされていたということなのかもしれません。

そして、この小さなオークのスタンドもまた、家具だけで完結するのではなく、その上に何を置くかによって表情を変えてくれる一台です。