アンティーク家具取り扱いのポイント。 — アンティークハウスペルラ コンテンツにスキップ
アンティーク家具取り扱いのポイント。


こんにちは。
福岡県糸島市で営業しているアンティークぺルラ。
店長の畑です。


アンティーク家具は、
機械で大量生産された家具ではなく、
人の手で丁寧につくられた希少品。
細かい部分まで職人の手が加わり
その高い技術レベルで人々を魅了します。

今では取引が禁止されている上質な木材や
経年のみが生み出すことのできる風合いや質感。
世界に一つだけの彫刻やデザインなど、
同じものを再度購入することができないことも
その人気に拍車をかける要素です。

本日はそんな
西洋アンティーク家具について
取り扱いの注意点を大きく3つ
ご紹介したいと思います。

以前の記事と繰り返しになる部分も多いですが、
大事なことですので定期的に
アナウンスさせて頂きたいと思います。


アンティーク家具を使う際の注意点

〇家具を置く場所。

直射日光や強い日光が当たると
木材が変色してしまいますので
そのような場所を避けて使う必要があります。

また木材は強い日差し以外には乾燥にも弱く、
部屋の湿度には注意が必要です。
暖房や冷房の風が直接当たる環境も
木材が乾燥してしまう原因になりますので
このような環境は避けて保管や使用を行いましょう。

(欲を言えば、間接的に適度な日光が当たり風通しの良い場所。
これがベストなのですが、あくまでも理想ですので
なるべくであればといった具合です。)


〇お手入れ方法。

普段は柔らかい布で乾拭き。
水拭きはNGです。
(塗装が剝がれてしまいます。)

また、木材の乾燥と塗装の劣化をさせないため
定期的にワックスを塗ることを推奨しています。
(頻度の目安としては1か月から2カ月に1回ほど。)


〇扱い方

アンティーク家具の塗装には
木材の風合いを豊かにするために
天然の塗装剤が使われています。

その為、熱い茶碗やお湯、水気を多く含むものを
直接家具に置くことも避けましょう。

直接熱いカップを置いてしまうと
数秒で輪染みができてしまいます。

テーブルであれば
テーブルクロスやコースター、
ランチョンマットなどのご使用を推奨しています。


以上の3つをポイントとして
覚えておいて頂ければと思います。



当店のメンテナンスについて

今回ご紹介したような注意点だけを見ると
どうしてそんな脆いものがどうして100年も
残っているのかと疑問に感じる方も
いらっしゃるかと思います。

実はアンティーク家具が
100年もの間受け継いでいくことが
できる秘密はこの”脆さ”にあります。

アンティーク家具は
少し脆い代わりに修復がしやすい設計になっていて
正しく修理・メンテナンスされながら
100年もの時を経て深みのある
独特の風合いへと育っていくのです。

当店では基本的に、そういった風合いを殺すことなく
素材の味を生かすリペア・メンテナンスを心掛けています。


塗料や塗装剤なども由緒正しきイギリス製のものを使い、
専門の修理職人が時間と手間をかけて
皆様の生活の中でご使用頂けるように
メンテナンスをしています。


しっかりとメンテナンスされた
アンティーク家具を迎え入れた際には
本日の注意点などに気を付けて
大事に扱って頂きますようお願い申し上げます。


皆様のアンティークライフが
より素敵なものになることを祈っています。


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